JVN#06874657
OpenPNE におけるアクセス制限回避の脆弱性
OpenPNE には、アクセス制限回避が可能な脆弱性が存在します。
- OpenPNE 2.13.2 から 2.14.4 まで
上記製品において、携帯版を利用可能にしており、かつ IP アドレス帯域制限機能を有効にしている場合、本脆弱性の影響を受けます。
OpenPNE は、オープンソースの SNS (ソーシャルネットワーキングサービス) 構築ソフトウェアです。OpenPNE には、携帯版ログイン画面へのアクセスを携帯電話からのみに制限するため、IP アドレス帯域制限機能があります。OpenPNE には、IP アドレス帯域制限機能の処理に問題があり、アクセス制限回避が可能な脆弱性が存在します。結果として、携帯電話向けのかんたんログイン機能において、なりすましによるログインをされる可能性があります。
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ベンダ | ステータス | ステータス 最終更新日 |
ベンダの告知ページ |
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OpenPNE プロジェクト | 該当製品あり | 2010/03/05 |
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IPA
「OpenPNE」におけるセキュリティ上の弱点(脆弱性)の注意喚起
開発者によると、本脆弱性に類似した別の問題として、OpenPNE 1.6 以降のすべてのバージョンにおいて、IP アドレス帯域制限が実装されていない、もしくは実装されていてもデフォルトで無効となっているという問題が存在するとのことです。この問題について、開発者から対策情報が公開されています。詳しくは開発者が提供する情報をご覧ください。
注) "IP アドレス帯域" は、携帯電話各社が "IP アドレスの範囲" の意味で使用している用語です。
2010.03.05における脆弱性分析結果
評価尺度 | 攻撃成立条件 | 評価値 |
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攻撃経路 | インターネット経由からの攻撃が可能 |
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認証レベル | 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能 |
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攻撃成立に必要なユーザーの関与 | ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある |
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攻撃の難易度 | ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要 |
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この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 高木 浩光 氏
JPCERT 緊急報告 | |
JPCERT REPORT | |
CERT Advisory | |
CPNI Advisory | |
TRnotes | |
CVE |
CVE-2010-1040 |
JVN iPedia |
JVNDB-2010-000006 |
- 2010/03/05
- 参考情報に IPA 注意喚起へのリンクを追加し、脆弱性分析結果を修正しました。
- 2010/04/05
- 関連文書に CVE を追加しました。