公開日:2014/11/21 最終更新日:2015/03/10

JVN#07930208
BSD 系 OS におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

BSD 系の OS には、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

Net/2 をベースにした BSD 系の IP スタックを使用している OS が本脆弱性の影響を受けます。

なお、本脆弱性の影響を受けるバージョンとして、FreeBSD 5.4 が確認されています。

詳細情報

BSD 系の OS には、TCP セッションタイマーの処理に問題が存在し、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

想定される影響

悪意のある第三者が運用しているサーバから細工されたパケットを受けることで、クライアントのリソースが解放されない状態となります。結果として、影響を受けるシステムを利用しているクライアントがサービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。

対策方法

アップデートする
各 OS の開発者や配布元が提供する情報をもとにアップデートを行ってください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
アライドテレシス株式会社 該当製品あり 2015/03/10
サイボウズ株式会社 該当製品無し 2014/11/21
ビー・ユー・ジー森精機株式会社 該当製品無し 2014/11/21
日本電気株式会社 該当製品無し 2014/11/21
株式会社バッファロー 該当製品無し 2014/12/04
ベンダ リンク
The FreeBSD Project FreeBSD
The NetBSD Project NetBSD
The OpenBSD Project OpenBSD

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

本脆弱性対策情報の JVN 公表は、製品開発者が対応した時点から遅れ 2014/11/21 となりました。
迅速な JVN 公表を目指した 2010年度「情報システム等の脆弱性情報の取扱いに関する研究会」の提言を受け、2011年度より JPCERT/CC は新たな手順に従って製品開発者との調整を進めています。

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2014.11.21における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)

CVSSとは

評価尺度 評価値 説明
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N) ネットワーク経由でリモートから攻撃可能
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L) 攻撃成立に何らかの条件が必要
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N) 認証は不要
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報は漏えいしない
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報の正確さや完全さは損なわれない
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) システムの使用が部分的に阻害される

Base Score:4.3

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 高倉 弘喜 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2014-7250
JVN iPedia JVNDB-2014-000134

更新履歴

2014/12/04
ビー・ユー・ジー森精機株式会社および株式会社バッファローのベンダステータスが更新されました
2015/03/10
アライドテレシス株式会社のベンダステータスが更新されました