公開日:2022/02/09 最終更新日:2022/02/09

JVN#12969207
HPE Agentless Management が登録する一部の Windows サービスにおいて実行ファイルのパスが引用符で囲まれていない脆弱性

概要

HPE Agentless Management が登録する一部の Windows サービスでは、登録される実行ファイルのパスが引用符で囲まれていません。

影響を受けるシステム

  • HPE Agentless Management Service for Windows x64 1.44.0.0 より前のバージョン
  • HPE ProLiant Agentless Management Service for HPE Apollo, ProLiant and Synergy Gen9 servers 10.96.0.0 より前のバージョン

詳細情報

Hewlett Packard Enterprise が提供する HPE Agentless Management が登録する一部の Windows サービスでは、登録される実行ファイルのパスが引用符で囲まれていません (CWE-428)。

想定される影響

Windows サービスの実行ファイルパスに空白文字が含まれ、かつ引用符で囲まれていない場合に、空白文字を含むパスを利用して、当該サービスの権限で不正なファイルが実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:H/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
基本値: 8.2
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:L/AC:L/Au:S/C:C/I:C/A:C
基本値: 6.8
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: PwCコンサルティング合同会社 大田 大輔 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2021-29218
JVN iPedia JVNDB-2022-000011