公開日:2016/06/08 最終更新日:2016/06/08

JVN#15205734
DXライブラリにおいて任意のコードが実行可能な脆弱性

概要

DXライブラリには、任意のコードが実行可能な脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • DXライブラリ VisualC++用 Ver3.13f から Ver3.16b まで
  • DXライブラリ BorlandC++用 Ver3.13f から Ver3.16b まで
  • DXライブラリ Gnu C++用 Ver3.13f から Ver3.16b まで

詳細情報

DXライブラリは、Windows ソフトウエア開発用のオープンソースのライブラリです。DXライブラリには、printfDx() の処理に起因する、任意のコードが実行可能な脆弱性が存在します。

想定される影響

DXライブラリを使用して作成されたアプリケーションが細工された文字列を処理することで、任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

リビルドし、アップデートする
DXライブラリを使用したアプリケーションの開発者は、対策済みのDXライブラリを使用してリビルドし、アプリケーションをアップデートしてください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
山田巧 該当製品あり 2016/06/08 山田巧 の告知ページ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 8.1
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:H/Au:N/C:P/I:P/A:P
基本値: 5.1
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

分析結果のコメント

ネットワーク機能を持つアプリケーションを想定しています。
ただし、ネットワーク機能を持たないアプリケーションの場合でも、第三者によって細工されたデータを、ユーザが自ら読み込むことで本脆弱性の影響を受ける可能性があります。

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 北川 智也 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2016-4819
JVN iPedia JVNDB-2016-000099