公開日:2018/02/02 最終更新日:2018/05/10

JVN#15643848
Spring Security と Spring Framework に認証回避の脆弱性

概要

Spring Security と Spring Framework には、認証回避の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Spring Security 4.1.0 から 4.1.4 まで
  • Spring Security 4.2.0 から 4.2.3 まで
  • Spring Security 5.0.0
  • Spring Framework 4.3.0 から 4.3.13 まで
  • Spring Framework 5.0.0 から 5.0.2 まで
開発者によると、当該製品の、メインテナンスされていない過去のバージョンの分析は実施しておらず、それらのバージョンも本脆弱性の影響を受ける可能性があるとのことです。

詳細情報

Pivotal Software, Inc. が提供する Spring Security と Spring Framework には、認証回避の脆弱性が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者によって認証機能が回避され、結果として情報が漏えいする可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートしてください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
富士通株式会社 該当製品あり 2018/05/10
日本電気株式会社 該当製品あり 2018/03/26
ベンダ リンク
Pivotal Software, Inc. CVE-2018-1199: Security bypass with static resources

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:N
基本値: 5.3
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:P/I:N/A:N
基本値: 5.0
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: Macchinettaフレームワーク開発チーム:NTTコムウェア、NTTデータ、NTT

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2018-1199
JVN iPedia JVNDB-2018-000008

更新履歴

2018/02/07
ベンダ情報、謝辞および 関連文書を更新しました
2018/02/19
日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました
2018/03/26
日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました
2018/04/17
富士通株式会社のベンダステータスが更新されました
2018/05/10
富士通株式会社のベンダステータスが更新されました