JVN#17127920
Smart TV Box におけるアクセス制限不備の脆弱性
Smart TV Box には、アクセス制限不備の脆弱性が存在します。
- Smart TV Box ファームウェア バージョン 1300 より前のバージョン
KDDI株式会社が提供する Smart TV Box は、LAN 側インタフェースのポート 5555/TCP 経由で Android Debug Bridge へのアクセスが可能です。回線事業者が当該製品をユーザ宅に設置する際には、外部から当該製品の LAN 側インタフェースに直接アクセスできないような接続形態で、設置を行っています。しかしその後、接続形態を変更して LAN 側インタフェースを直接インターネット回線に接続するなど、外部から Android Debug Bridge へのアクセスが可能になると、ユーザが意図しない操作をされる可能性があります (CWE-284)。
遠隔の第三者によって、ユーザが意図しないソフトウェアをインストールされたり、当該製品の設定が変更されたりする可能性があります。
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版へアップデートしてください。
あわせて、外部から当該製品の LAN 側インタフェースに直接アクセスされないよう、回線事業者が設置したとおりの接続方法で当該製品がネットワーク接続されていることを確認してください。
ベンダ | ステータス | ステータス 最終更新日 |
ベンダの告知ページ |
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KDDI株式会社 | 該当製品あり | 2019/08/23 | KDDI株式会社 の告知ページ |
攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
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攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) |
攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) |
攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) |
機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
分析結果のコメント
インターネット回線用ケーブルを当該製品の LAN 側インタフェースにルータを介さずに直接接続するなどの接続変更を行うことにより、インターネットから当該製品に直接アクセスできる場合を想定しています。
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 情報通信研究機構 サイバーセキュリティ研究所 森好樹 氏、久保正樹 氏
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2019-6005 |
JVN iPedia |
JVNDB-2019-000053 |