公開日:2022/11/21 最終更新日:2022/11/21

JVN#26044739
Typora における JavaScript コードの無効化処理が不十分な問題

概要

Typora には、編集内容に含まれる JavaScript コードの一部に対して無効化処理が行われない問題があります。

影響を受けるシステム

  • Typora 1.4.4 より前のバージョン

詳細情報

Typora には、編集内容に含まれる JavaScript コードの一部に対して無効化処理が行われない問題 (CWE-116) があります。

想定される影響

当該製品を使用してファイルを開いたときに、ファイルに含まれている JavaScript コードが実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。

開発者によると、本脆弱性は Typora 1.4 系およびそれ以降で修正済みとのことです。
また、届出者によると、Typora バージョン 1.4.4 では本脆弱性の影響を受けないとのことです。

ベンダ情報

ベンダ リンク
Typora History Releases

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:L/I:L/A:N
基本値: 4.4
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:N/C:N/I:P/A:N
基本値: 4.3
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

分析結果のコメント

被害を受けるユーザが自ら細工されたファイルをダウンロードし、当該製品で開くことを想定しています。

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社Flatt Security 森 瑛司 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2022-43668
JVN iPedia JVNDB-2022-000092