公開日:2015/10/01 最終更新日:2015/10/01

JVN#27462572
AjaXplorer におけるディレクトリトラバーサルの脆弱性

概要

AjaXplorer には、ディレクトリトラバーサルの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • AjaXplorer
本脆弱性はバージョン 2.0 に対して報告されたものです。その他のバージョンも本脆弱性の影響を受ける可能性があります。

詳細情報

AjaXplorer には、ファイル名の処理に起因するディレクトリトラバーサルの脆弱性 (CWE-22) が存在します。

想定される影響

当該製品にログイン可能なユーザによって、サーバ上の任意のファイルを閲覧される可能性があります。

対策方法

Pydio を使用する
開発者によると、AjaXplorer は開発を終了し、修正の予定はないとのことです。
後継製品である Pydio を使用してください。

ベンダ情報

ベンダ リンク
Pydio Pydio, formerly AjaXplorer

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

本脆弱性対策情報の JVN 公表は、製品開発者が対応した時点から遅れ 2015/10/01 となりました。
迅速な JVN 公表を目指した 2010年度「情報システム等の脆弱性情報の取扱いに関する研究会」の提言を受け、2011年度より JPCERT/CC は新たな手順に従って製品開発者との調整を進めています。

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2015.10.01における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)

CVSSとは

評価尺度 評価値 説明
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N) ネットワーク経由でリモートから攻撃可能
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L) 攻撃成立に必要な条件はない
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N) 単一の認証が必要
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 一部の情報が漏えいする
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報の正確さや完全さは損なわれない
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) システムの使用は阻害されない

Base Score:4.0

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社サイバーディフェンス研究所 福森 大喜 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2015-5650
JVN iPedia JVNDB-2015-000147