公開日:2024/08/30 最終更新日:2024/08/30

JVN#29238389
IPCOMにおける処理時間の相違に起因する情報漏えいの脆弱性

概要

エフサステクノロジーズ株式会社が提供するIPCOMのSSLアクセラレータ機能およびSSL-VPN機能には、処理時間の相違に起因する情報漏えいの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • IPCOM EX2シリーズ V01L02NF0001からV01L06NF0401まで、V01L20NF0001からV01L20NF0401まで、V02L20NF0001からV02L21NF0301まで
  • IPCOM VE2シリーズ V01L04NF0001からV01L06NF0112まで

詳細情報

エフサステクノロジーズ株式会社が提供するIPCOMのSSLアクセラレータ機能およびSSL-VPN機能には、処理時間の相違に起因する情報漏えいの脆弱性(CWE-208)が存在します。

想定される影響

通信内容を取得可能な攻撃者によって、暗号通信の一部が解読される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版へアップデートしてください。

ワークアラウンドを実施する
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を回避することができます。

  • IPCOMの暗号スイートの設定にて、RSA鍵交換の暗号スイートを無効にする
詳細は、開発者が提供する情報をご確認ください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
エフサステクノロジーズ株式会社 該当製品あり 2024/08/30 エフサステクノロジーズ株式会社 の告知ページ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
基本値: 5.9
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者がJPCERT/CCに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2024-39921
JVN iPedia JVNDB-2024-000091