公開日:2022/09/05 最終更新日:2022/09/05

JVN#34205166
シンクグラフィカ製メールフォームプロ CGI における情報漏えいの脆弱性

概要

シンクグラフィカが提供するメールフォームプロ CGI には、情報漏えいの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • メールフォームプロ CGI 4.3.1 およびそれ以前のバージョン
thanks モジュールを有効にしている場合に本脆弱性の影響を受けます。

詳細情報

シンクグラフィカが提供するメールフォームプロ CGI には、情報漏えい (CWE-200) の脆弱性が存在します。

当該製品では、入力内容を ​thanks モジュールから参照できるよう一定時間保持しており、​本脆弱性を悪用するにはこの時間内でのアクセスが必要です。この保持時間は、configs/thanks.cgi ファイルの初期設定では 30秒となっています。

想定される影響

当該製品のユーザが第三者によって細工された URL にアクセスすることにより、ユーザの機微な情報が漏えいする可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。

ワークアラウンドを実施する
次のワークアラウンドを実施することで、本脆弱性の影響を回避することが可能です。

  • thanks モジュールを無効にする

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:R/S:U/C:L/I:N/A:N
基本値: 3.1
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:H/Au:N/C:P/I:N/A:N
基本値: 2.6
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 三井物産セキュアディレクション株式会社 東内 裕二 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2022-38400
JVN iPedia JVNDB-2022-000068