公開日:2023/05/31 最終更新日:2023/06/13

JVN#38222042
DataSpider Servista におけるハードコードされた暗号鍵の使用の脆弱性

概要

株式会社 セゾン情報システムズが提供する DataSpider Servista には、ハードコードされた暗号鍵の使用の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • DataSpider Servista 4.4 およびそれ以前のバージョン
開発者によると、DataSpider Servista の OEM 製品の一部も本脆弱性の影響を受けるとのことです。
対象となる製品およびバージョンの情報は、本 JVN アドバイザリの [ベンダ情報] から確認してください。

詳細情報

株式会社 セゾン情報システムズが提供する DataSpider Servista は、データ連携ソフトウェアです。また、ScriptRunner および ScriptRunner for Amazon SQS は、作成したデータ連携の処理を外部から実行するためのインターフェースです。
ScriptRunner および ScriptRunner for Amazon SQS には、すべてのユーザに共通する同一の暗号鍵がハードコードされている脆弱性 (CWE-321) が存在します。

想定される影響

攻撃対象の DataSpider Servista にアクセス可能な第三者が ScriptRunner または ScriptRunner for Amazon SQS の起動設定ファイルを入手した場合、起動設定ファイルに記載されたユーザの権限で操作を実行される可能性があります。

対策方法

パッチを適用し、起動設定ファイル等の再設定を行う
対応するパッチモジュールを適用した上で、起動設定ファイルに対して必要な手順を実施してください。
詳細は、開発者が提供する情報を確認してください。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:N
基本値: 5.3
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:P/I:N/A:N
基本値: 5.0
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: スズキ株式会社 佐藤 信弥 氏、株式会社ラック 大熊 陽 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2023-28937
JVN iPedia JVNDB-2023-000052

更新履歴

2023/06/13
[影響を受けるシステム] および [ベンダ情報] を更新しました