公開日:2024/02/07 最終更新日:2024/02/07

JVN#44033918
Zeroshell における OS コマンドインジェクションの脆弱性

概要

Zeroshell Linux ディストリビューションには、OS コマンドインジェクションの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Zeroshell 3.9.3 およびそれ以前のバージョン
本件は、バージョン 3.9.3 に対して報告されました。
3.9.3 より後のバージョンで本脆弱性への対応が行われたかどうかは不明です。
[JPCERT/CCからの補足情報] も参照してください。

詳細情報

Zeroshell.org が提供していた Linux ディストリビューションである Zeroshell の Web インターフェースには、OS コマンドインジェクション (CWE-78) の脆弱性が存在します。

想定される影響

細工された HTTP リクエストを処理することにより、任意の OS コマンドを実行される可能性があります。​

対策方法

製品の使用を停止する
開発者によると、当該製品は2021年にサポートと開発プロジェクトが終了しており、使用停止を推奨するとのことです。

ベンダ情報

参考情報

  1. The Exploit Database
    Zeroshell 3.6.0/3.7.0 Net Services - Remote Code Execution

JPCERT/CCからの補足情報

本件の届出は2020年8月に受理しました。
Zeroshell プロジェクトは2021年4月に活動を終了しています。
開発者との連絡は2023年11月に確立し、本JVN公表に至りました。

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 9.8
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:P/I:P/A:P
基本値: 7.5
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: MYTコンサルティング株式会社 日留川 紀彦 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2020-29390
JVN iPedia JVNDB-2020-013805