公開日:2022/05/19 最終更新日:2022/05/19

JVN#46892984
Rakuten Casa における複数の脆弱性

概要

楽天モバイル株式会社が提供する Rakuten Casa には、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Rakuten Casa バージョン AP_F_V1_4_1 または AP_F_V2_0_0

詳細情報

楽天モバイル株式会社が提供する Rakuten Casa には、次の複数の脆弱性が存在します。

  • ハードコードされた認証情報の使用 (CWE-798) - CVE-2022-29525
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N 基本値: 5.9
    CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:N/C:C/I:N/A:N 基本値: 7.1
  • アクセス制限不備 (CWE-284) - CVE-2022-28704
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N 基本値: 7.5
    CVSS v2 V:N/AC:L/Au:N/C:C/I:N/A:N 基本値: 7.8
  • アクセス制限不備 (CWE-284) - CVE-2022-26834
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N 基本値: 7.5
    CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:N/A:N 基本値: 7.8

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

  • 当該製品筐体に関する情報を取得可能な第三者によって、root 権限でログインされ任意の操作を実行される - CVE-2022-29525
  • 初期設定で WAN 側からの SSH 接続を受け付ける状態になっており、認証情報を初期設定のまま変更せずにインターネット接続している場合、第三者によって root 権限でログインされ任意の操作を実行される - CVE-2022-28704
  • 初期設定で WAN 側からの HTTP 接続を受け付ける状態になっており、当該製品内部の情報を取得される - CVE-2022-26834

対策方法

アップデートする
開発者によると、2021年8月に本脆弱性の修正を行ったソフトウェアをリリースしており、Rakuten Casa 設置規約に則って適切に設置されている筐体については、自動的にアップデートが適用されるとのことです。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
楽天モバイル株式会社 該当製品あり 2022/05/19 楽天モバイル株式会社 の告知ページ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

CVE-2022-29525
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社ラック 平井 成海 氏

CVE-2022-28704
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 大城 裕紀 氏、田川 真樹 氏

CVE-2022-26834
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 田川 真樹 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2022-29525
CVE-2022-28704
CVE-2022-26834
JVN iPedia JVNDB-2022-000036