公開日:2022/02/22 最終更新日:2022/02/22

JVN#53871926
EC-CUBE における HTTP Host ヘッダの処理に脆弱性

概要

株式会社イーシーキューブが提供する EC-CUBE には、HTTP Host ヘッダの処理に脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • EC-CUBE 3.0.0 から 3.0.18-p3 まで (EC-CUBE 3系)
  • EC-CUBE 4.0.0 から 4.1.1 まで (EC-CUBE 4系)

詳細情報

株式会社イーシーキューブが提供する EC-CUBE には、HTTP Host ヘッダの処理に脆弱性 (CWE-913) が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者によって、EC-CUBE ユーザに URL の一部が改ざんされたパスワード再発行用のメールが送信される可能性があります。

対策方法

ワークアラウンドを実施する
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を回避することが可能です。

  • TRUSTED_HOSTS を設定する
詳細については、開発者が提供する情報を参照してください。

アップデートし、設定を追加する
EC-CUBE 4系向けに TRUSTED_HOSTS の設定機能が追加された、EC-CUBE 4.1.2 が提供されています。
[管理画面 > 設定 > システム設定 > セキュリティ管理] より TRUSTED_HOSTS を設定してください。
なお開発者によると、EC-CUBE 4.1.2 を新規にインストールした場合、TRUSTED_HOSTS は自動設定されるとのことです。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
株式会社イーシーキューブ 該当製品あり 2022/02/22 株式会社イーシーキューブ の告知ページ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:R/S:U/C:N/I:L/A:N
基本値: 3.1
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:H/Au:N/C:N/I:P/A:N
基本値: 2.6
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2022-25355
JVN iPedia JVNDB-2022-000015