公開日:2009/05/29 最終更新日:2009/05/29

JVN#62527913
複数の Cisco Systems 製品におけるディレクトリトラバーサルの脆弱性

概要

Cisco Systems が提供する複数の製品には、ディレクトリトラバーサルの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • CiscoWorks Common Services 3.0.x
  • CiscoWorks Common Services 3.1.x
  • CiscoWorks Common Services 3.2.x

上記のソフトウェアを Windows 上で使用しており、TFTP サービスを有効にしている場合に影響を受けます。影響を受ける製品についてはベンダが提供する情報を参照してください。

なお、Solaris 上で使用している場合は、本脆弱性の影響を受けません。

詳細情報

Cisco Systems が提供する複数の製品には、CiscoWorks Common Services に起因するディレクトリトラバーサルの脆弱性が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者により、サーバ内にある任意のファイルを閲覧されたり、改ざんされたりする可能性があります。

対策方法

アップデートする
ベンダが提供する情報をもとに CiscoWorks Common Services を最新版へアップデートしてください。

ワークアラウンドを実施する
アップデートまでの回避策として、TFTP サービスを停止することで本脆弱性を回避することができます。

参考情報

  1. IPA
    複数のCisco Systems製品におけるセキュリティ上の弱点(脆弱性)の注意喚起

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2009.05.29における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある
攻撃の難易度 専門知識や運がなくとも攻撃可能

各項目の詳しい説明

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC がベンダとの調整を行いました。
報告者: エヌ・ティ・ティ・データ・セキュリティ株式会社 岡田 潤 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2009-1161
JVN iPedia JVNDB-2009-000032