公開日:2016/10/13 最終更新日:2016/10/13

JVN#70380788
BASP21 におけるメールヘッダインジェクションの脆弱性

概要

BASP21 には、メールヘッダインジェクションの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

BASP21

  • Bsmtp.dll(V2,7,5,31) より前のバージョン
  • Bsendm.exe(V2,7,5,31) より前のバージョン
BASP21 Pro
  • basp21p.dll バージョン 1,0,704,16 より前のバージョン

詳細情報

ビーツーワンソフト・インコーポレイテッドが提供する BASP21 は、Windows OS 上で動作するアプリケーションで使用する汎用コンポーネントです。BASP21 には、メールヘッダインジェクションの脆弱性が存在します。

想定される影響

BASP21 を使用して作成された、メールフォームなどのウェブアプリケーションから送信されるメールのヘッダが、遠隔の第三者によって細工される可能性があります。結果として、意図しないメールを送信させられたり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受けたりする可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者や配布元が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
ビーツーワンソフト・インコーポレイテッド 該当製品あり 2016/10/13 ビーツーワンソフト・インコーポレイテッド の告知ページ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

この問題は、JVN#86092776 への修正が不十分なため発生した問題であると報告されています。

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:L/A:L
基本値: 4.8
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:N/C:N/I:P/A:P
基本値: 5.8
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 佐名木智貴 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2007-1713
JVN iPedia JVNDB-2007-000226