公開日:2022/03/10 最終更新日:2022/03/10

JVN#72801744
UNIVERGE WA シリーズにおける OS コマンドインジェクションの脆弱性

概要

NECプラットフォームズ株式会社が提供する UNIVERGE WA シリーズ主装置には OS コマンドインジェクションの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • UNIVERGE WA シリーズ Ver8.2.11 およびそれ以前

詳細情報

NECプラットフォームズ株式会社が提供する UNIVERGE WA シリーズ主装置の「保守用 ローカルコンソール/リモートコンソール/Web コンソール」の保守機能には OS コマンドインジェクション (CWE-78) の脆弱性が存在します。

想定される影響

当該製品へアクセス可能な第三者によって、特殊な文字列または、特定の URL に対して細工されたリクエストを送信されることで、任意のコマンドを実行されたり、システムがサービス運用妨害 (DoS) 状態にされたりする可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報を元に、ソフトウェアのアップデートを行ってください。
開発者は、本脆弱性を修正したバージョンをリリースしています。

  • UNIVERGE WA シリーズ Ver8.2.13 およびそれ以降
なお、アップデートの入手方法については購入元の販売店へお問い合わせください。

ワークアラウンドを実施する
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
  • 機器へのネットワーク接続に対して、送信元 IP アドレス/宛先 IP アドレス/ポート番号に基づくアクセスルールを明示的に作成する
  • 不正ユーザのログインを回避するため、ID/パスワード認証用のユーザ名、パスワードを初期設定から変更する
  • パスワードは、強度の高い文字列を設定する (8文字以上で大文字/小文字/数字混在のものを推奨)

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
NECプラットフォームズ株式会社 該当製品あり 2022/03/10

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 8.8
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:A/AC:L/Au:N/C:P/I:P/A:P
基本値: 5.8
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2022-25621
JVN iPedia JVNDB-2022-000016