公開日:2017/02/28 最終更新日:2017/02/28

JVN#73083905
WBCE CMS における複数の脆弱性

概要

WBCE CMS には、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • WBCE CMS 1.1.10 およびそれ以前

詳細情報

WBCE Team が提供する WBCE CMS は、オープンソースのコンテンツ管理システム (CMS) です。WBCE CMS には、次の複数の脆弱性が存在します。

  • クロスサイトスクリプティング (CWE-79) - CVE-2017-2118
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N 基本値: 6.1
    CVSS v2 AV:N/AC:H/Au:N/C:N/I:P/A:N 基本値: 2.6
  • ディレクトリトラバーサル (CWE-22) - CVE-2017-2119
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:L/I:N/A:N 基本値: 5.8
    CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:P/I:N/A:N 基本値: 5.0
  • SQL インジェクション (CWE-89) - CVE-2017-2120
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:L 基本値: 4.7
    CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:S/C:P/I:P/A:P 基本値: 6.5

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

  • ユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される - CVE-2017-2118
  • 遠隔の第三者によって、サーバ上の任意のファイルにアクセスされる - CVE-2017-2119
  • 当該製品に管理者としてログイン可能なユーザによって、任意の SQL 文を実行される - CVE-2017-2120
CVE-2017-2119 は、管理者としてログイン可能なユーザによって、当該製品の管理範囲を超えて任意のファイルを削除される可能性もあります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。

パッチを適用する
WBCE CMS 1.1.3 から 1.1.10 までのバージョンに対応したパッチが提供されています。
開発者が提供する情報をもとに、パッチを適用してください。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 浅井 健 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2017-2118
CVE-2017-2119
CVE-2017-2120
JVN iPedia JVNDB-2017-000035
JVNDB-2017-000036
JVNDB-2017-000037