JVN#78728294
リコーJavaTM PlatformのファームウェアアップデートによりTLS1.0、TLS1.1が有効になる脆弱性
株式会社リコーが提供するRICOH Firmware Update Tool (JavaTM Platform)を使用し、JavaTM Platformのファームウェアをアップデートすると、TLS1.0、TLS1.1が有効になります。
- JavaTM Platform Ver.12.89およびそれ以前のバージョン
なお、本脆弱性は次の複数のプリンタおよび複合機が影響を受けます。
- RICOH SP C750/C750M
- RICOH SP C751/C751M
- RICOH SP C841/C841M/C841a1/C841M a1/C840/C840M/C840a1/C840M a1
- RICOH SP C840ME
- RICOH SP C341
- RICOH SP C342/C342M
- RICOH SP C352
株式会社リコーが提供するJavaTM Platformはプリンタおよび複合機の拡張機能であり、TLS通信等をサポートします。
JavaTM PlatformのファームウェアのアップデートにはRICOH Firmware Update Tool (JavaTM Platform)を使用しますが、アップデート前に"TLS1.0:無効"、"TLS1.1:無効"に設定していても、アップデート後には当該設定の初期値である"TLS1.0:有効"、"TLS1.1:有効"に変更されます(CWE-1188)。
TLS1.0およびTLS1.1の既知の脆弱性を悪用した攻撃を受ける可能性があります。
アップデートし、設定を変更する
JavaTM Platformのファームウェアを最新版にアップデートしてください。
すでに本脆弱性の影響を受けるバージョンを使用している場合は、対策版ファームウェアへのアップデート後に、影響を受けるプリンタおよび複合機のTLS1.0、TLS1.1の設定を確認の上、意図する設定に変更してください。
詳細は、開発者が提供する情報を確認してください。
攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) |
分析結果のコメント
攻撃者がRICOH Firmware Update Tool (JavaTM Platform)を使用し、TLS1.0およびTLS1.1の設定を有効にする攻撃シナリオを想定しています。
この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2024-41995 |
JVN iPedia |
JVNDB-2024-000083 |