公開日:2018/05/17 最終更新日:2018/05/17
JVN#81196185
Visual C++ 再頒布可能パッケージのインストーラにおける DLL 読み込みの脆弱性
Visual C++ 再頒布可能パッケージのインストーラには、DLL 読み込みに関する脆弱性が存在します。
- Visual C++ 再頒布可能パッケージ
Microsoft が提供する Visual C++ 再頒布可能パッケージのインストーラには、DLL を読み込む際の検索パスに関する処理に不備があり、インストーラと同一のディレクトリ内に存在する特定の DLL ファイルを読み込んでしまう脆弱性 (CWE-427) が存在します。
開発者によると、本件は「アプリケーション ディレクトリにおける DLL の植え付け」の問題であり、実際の攻撃実現性は限定的であるため、セキュリティ更新プログラムによる対応は行わないとのことです。
開発者による「アプリケーション ディレクトリにおける DLL の植え付け」への対応については、開発者が提供する情報をご確認ください。
インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性があります。
ワークアラウンドを実施する
次のワークアラウンドを実施することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
- インストーラは新たに作成したディレクトリに保存し、他の無関係なファイルが存在しない状態で実行する
- インストーラを保存したディレクトリに信用できないファイルが存在しないことを確認する
ベンダ | ステータス | ステータス 最終更新日 |
ベンダの告知ページ |
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日本マイクロソフト株式会社 | 該当製品あり | 2018/05/17 |
-
Japan Vulnerability Notes JVNTA#91240916
Windows アプリケーションによる DLL 読み込みやコマンド実行に関する問題
CVSS v3
CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値:
7.8
攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) |
CVSS v2
AV:N/AC:M/Au:N/C:P/I:P/A:P
基本値:
6.8
攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) |
攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) |
機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
分析結果のコメント
ユーザのシステムを攻撃する目的で作成された DLL ファイルを、攻撃者の意図する場所にユーザが自ら配置することを想定しています。
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2018-0599 |
JVN iPedia |
JVNDB-2018-000051 |