公開日:2024/08/22 最終更新日:2024/08/29
JVN#83440451
複数のセーフィー製品におけるサーバ証明書の検証不備の脆弱性
セーフィー株式会社が提供する複数の製品には、サーバ証明書の検証不備の脆弱性が存在します。
- QBiC CLOUD CC-2L v1.1.30およびそれ以前のバージョン
- Safie One v1.8.2およびそれ以前のバージョン
セーフィー株式会社が提供する複数の製品には、サーバ証明書検証不備の脆弱性(CWE-295)が存在します。
また、当該製品はポート11029/tcpやBluetooth経由で操作する機能がありますが、その通信内容はAES暗号化されています。当該製品のユーザーは、機器固有の情報にもとづき、当該機器との通信用暗号鍵をクラウドサーバーから入手可能です。したがって、機器固有の情報を入手したユーザーは、(自分が所有している機器でなくとも)当該機器を直接操作することが可能となります。
中間者攻撃(man-in-the-middle attack)によって、第三者に通信内容を傍受されたり改ざんされたりし、結果として任意のOSコマンドを実行される可能性があります。
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
なお、対象製品の修正とともに、クラウドサーバー側においても、本件を悪用した攻撃手法への対策が2024年7月24日に行われています。
ベンダ | リンク |
セーフィー株式会社 | セキュリティアップデートのお知らせ |
CVSS v3
CVSS:3.0/AV:A/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:N
基本値:
4.2
攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) |
分析結果のコメント
Bluetoothや無線LANの電波の届く範囲にいる攻撃者によって中間者攻撃が行われる状況を想定し、AV:A としています。
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:三井物産セキュアディレクション株式会社 塚本 泰三 氏
JPCERT 緊急報告 |
|
JPCERT REPORT |
|
CERT Advisory |
|
CPNI Advisory |
|
TRnotes |
|
CVE |
CVE-2024-39771 |
JVN iPedia |
JVNDB-2024-000086 |
- 2024/08/29
- [想定される影響]を更新しました