公開日:2021/10/18 最終更新日:2021/10/18

JVN#85073657
128 Technology Session Smart Router における認証不備の脆弱性

概要

128 Technology Session Smart Router (128T SSR) には、認証不備の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • 128 Technology Session Smart Router 4.4 から 5.0.1 まで

詳細情報

128 Technology が提供する 128 Technology Session Smart Router には、認証不備 (CWE-287) の脆弱性が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者によって、認証を回避され root 権限で任意の OS コマンドを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。

開発者によると、128T SSR 4.4 系はサポートが終了しているため、4 系の利用を継続する場合は、4.5.11 へアップグレードする必要があるとのことです。また、128T SSR 5.0.0 または 5.0.1 を使用している場合、5.1.6 以上にアップグレードが必要とのことです。
アップグレードの詳細は、Upgrading the 128T Networking Platform をご確認ください。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 9.8
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:P/I:P/A:P
基本値: 7.5
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社イエラエセキュリティ 片岡 玄太 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2021-31349
JVN iPedia JVNDB-2021-000091