公開日:2023/11/10 最終更新日:2023/11/10

JVN#86156389
Remarshal における YAML エイリアスノードの展開処理に関する脆弱性

概要

Remarshal は、YAML エイリアスノードの展開処理を無制限に行うため、Billion Laughs Attack によるサービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。

影響を受けるシステム

  • Remarshal v0.17.1 より前のバージョン

詳細情報

Remarshal Project が提供する Remarshal は、YAML エイリアスノードの展開を無制限に行うため (CWE-674)、Billion Laughs Attack によるサービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。

想定される影響

信頼できない相手から受け取った YAML ファイルを処理することにより、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。
当該脆弱性は、次のバージョンで修正されています。

  • Remarshal v0.17.1

ベンダ情報

ベンダ リンク
Remarshal Project v0.17.1
fix(yaml): limit maximum nodes

参考情報

  1. yaml-spec
    issue#45: Current version of the YAML specification could leave implementions open to Denial of Service Attacks

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:N/I:N/A:H
基本値: 5.5
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:N/C:N/I:N/A:P
基本値: 4.3
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

分析結果のコメント

細工された YAML ファイルを処理するよう当該製品のユーザが誘導される攻撃シナリオを想定しています。

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社ステラセキュリティ / 株式会社アカツキゲームス 小竹 泰一 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2023-47163
JVN iPedia JVNDB-2023-000111