JVN#86448949
TERASOLUNA Server Framework for Java(WEB) の Validator に入力値検査回避の脆弱性
株式会社エヌ・ティ・ティ・データが提供する TERASOLUNA Server Framework for Java(WEB) は、ウェブアプリケーションを作成するためのソフトウェアフレームワークです。TERASOLUNA Server Framework for Java(WEB) は、Apache Struts 1.2.9 を利用しているため、Apache Struts 1 の Validator に存在する脆弱性の影響を受けます。
- TERASOLUNA Server Framework for Java(WEB) 2.0.0.1 から 2.0.5.2 まで
Apache Struts 1.1 以降の Validator には、画面遷移における複数ページでの入力値検査ルールを効率的に定義する機能 (以下 MPV 機能とする) が存在します。
MPV 機能には、入力値検査が不正に回避される脆弱性が存在します。
Apache Struts 1 の Validator を使用している場合、MPV 機能を明示的に使用していなくても、本脆弱性の影響を受けます。
アプリケーションの実装により異なりますが、入力値検査が回避されることで、想定外のデータがデータベースに登録されるなどの可能性があります。
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2015年3月24日、本脆弱性を修正した Apache Struts 1.2.9 with SP2 by TERASOLUNA を含む TERASOLUNA Server Framework for Java(Web) 2.0.5.3 が公開されました。
また、株式会社エヌ・ティ・ティ・データによると、本脆弱性を修正した Apache Struts 1.2.9 with SP2 by TERASOLUNA を単体でも公開したとのことです。
ベンダ | リンク |
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ | TERASOLUNA Framework |
Apache Struts 1.2.9 with SP2 by TERASOLUNA |
2015.03.24における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)
評価尺度 | 評価値 | 説明 | ||
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攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) | ネットワーク経由でリモートから攻撃可能 |
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) | 攻撃成立に何らかの条件が必要 |
攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) | 認証は不要 |
機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 情報は漏えいしない |
完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 情報の正確さや完全さが部分的に損なわれる |
可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | システムの使用は阻害されない |
Base Score:4.3
この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2015-0899 |
JVN iPedia |
JVNDB-2015-000042 |
- 2015/04/10
- 詳細情報を更新しました。