公開日:2012/07/06 最終更新日:2012/07/06

JVN#90615481
Ruby のハッシュ関数の実装におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Ruby のハッシュ関数の実装には、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Ruby 1.8.7-p357 より前のバージョン
  • Ruby 1.9.1 より前の 1.9 系

詳細情報

Ruby のハッシュ関数の実装には、同一のハッシュ値となる複数の異なる文字列を容易に作成可能な問題が存在します。結果として、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。

想定される影響

Ruby で実装されたアプリケーションが細工された入力を大量に処理することで、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。

参考情報

  1. Japan Vulnerability Notes - JVNVU#903934
    ハッシュ関数を使用しているウェブアプリケーションにサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

JPCERT/CCからの補足情報

本脆弱性対策情報の JVN 公表は、製品開発者が対応した時点から遅れ 2012/07/06 となりました。
迅速な JVN 公表を目指した 2010年度「情報システム等の脆弱性情報の取扱いに関する研究会」の提言を受け、2011年度より JPCERT/CC は新たな手順に従って製品開発者との調整を進めています。

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 産業技術総合研究所 情報技術研究部門 田中 哲 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2011-4815
JVN iPedia JVNDB-2012-000066