公開日:2016/12/26 最終更新日:2016/12/26

JVN#90813656
Windows 版 Wireshark における任意ファイルが削除される問題

概要

Windows 版 Wireshark には、任意ファイルが削除される問題が存在します。

影響を受けるシステム

  • Wireshark 2.2.3 より前のバージョン
  • Wireshark 2.0.9 より前のバージョン

詳細情報

Windows 版 Wireshark は、ソフトウェアアップデートの機能を提供するライブラリ WinSparkle を使用しています。
Wireshark には、WinSparkle に存在する問題 (JVN#96681653)に起因する、ユーザの意図しないディレクトリやファイルが削除される問題が存在します。

想定される影響

Wireshark の権限で任意のディレクトリやファイルが削除される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。

ベンダ情報

ベンダ リンク
Wireshark Foundation Wireshark
Wireshark 2.2.3 and 2.0.9 Released

参考情報

  1. Japan Vulnerability Note JVN#96681653
    WinSparkle におけるレジストリ値を検証しない問題

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:H/PR:N/UI:R/S:U/C:N/I:L/A:L
基本値: 3.6
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:H/Au:N/C:N/I:P/A:P
基本値: 4.0
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 三井物産セキュアディレクション株式会社 吉川 孝志 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2016-7838
JVN iPedia JVNDB-2016-000250