公開日:2015/09/04 最終更新日:2017/07/21

JVN#95989300
Apache Struts におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性

概要

Apache Struts には、devMode が有効になっている場合、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Apache Struts 2.3.20 より前のバージョン
Apache Struts 1 への影響の有無は不明です。
なお、Apache Struts 1 は、2013年4月5日付けでサポート終了 (EOL) が宣言されています。

詳細情報

Apache Software Foundation が提供する Apache Struts は、Java のウェブアプリケーションを作成するためのソフトウェアフレームワークです。Apache Struts には、devMode が有効になっている場合、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在します。

想定される影響

ユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートしてください。

ワークアラウンドを実施する
アップデートを適用できない場合は、以下のワークアラウンドを実施することで本問題の影響を回避可能です。

  • devMode を無効にする

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
アライドテレシス株式会社 該当製品無し 2015/11/06
ジェイティ エンジニアリング株式会社 該当製品無し 2015/09/05
日本電気株式会社 該当製品あり 2017/07/21

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v2 AV:N/AC:H/Au:N/C:N/I:P/A:N
基本値: 2.6
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社ラック 吉川允樹 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2015-5169
JVN iPedia JVNDB-2015-000125

更新履歴

2015/09/07
ジェイティ エンジニアリング株式会社のベンダステータスが更新されました。「影響を受けるシステム」を更新しました。
2015/11/06
アライドテレシス株式会社のベンダステータスが更新されました
2017/07/21
日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました