公開日:2024/01/15 最終更新日:2024/01/15
JVN#96240417
サーマルカメラ TMC シリーズにおける技術情報の提供が不十分な問題
サーマルカメラ TMC シリーズは、製品の機能に関する技術的な情報の提供が不十分です。
以下のサーマルカメラのすべてのファームウェアバージョンが、本脆弱性の影響を受けます。
- 3R-TMC01
- 3R-TMC02
- 3R-TMC03
- 3R-TMC04
- 3R-TMC05
- 3R-TMC06
スリーアールソリューション株式会社が提供するサーマルカメラ TMC シリーズは、製品の機能に関する技術的な情報の提供が不十分 (CWE-1059) です。
具体的には、ネットワークインターフェースの存在や画像や測定データが内部に保存されることなどが取扱説明書などを通じて説明されていません。
ユーザが当該製品の内部にデータが保存されていることに気づかない。
当該製品への物理的なアクセスにより、内部に保存されているデータを取得される可能性がある。
ワークアラウンドを実施する
開発者の示すワークアラウンドを実施してください。
詳しくは開発者が提供する情報をご確認ください。
ベンダ | リンク |
スリーアールソリューション株式会社 | サーマルカメラ TMCシリーズの運用及び処分(再販売)する場合の注意点に関して |
CVSS v3
CVSS:3.0/AV:P/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:N
基本値:
2.1
攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) |
CVSS v2
AV:L/AC:L/Au:S/C:P/I:N/A:N
基本値:
1.7
攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) |
攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) |
機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
分析結果のコメント
内部にデータが記録されていることを知らないユーザーから当該製品を受け取った第三者が、記録されているデータを取得する状況を想定しています。
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 札幌学院大学 原田 寛之 氏
JPCERT 緊急報告 |
|
JPCERT REPORT |
|
CERT Advisory |
|
CPNI Advisory |
|
TRnotes |
|
CVE |
CVE-2024-22028 |
JVN iPedia |
JVNDB-2024-000002 |
- 2024/01/15
- [謝辞] を修正しました