公開日:2010/01/14 最終更新日:2015/10/21

JVNTA10-013A
Adobe Reader および Acrobat における複数の脆弱性に対するアップデート
緊急

概要

Adobe から Adobe Reader および Acrobat 向けのアップデートが公開されました。

影響を受けるシステム

  • Adobe Reader および Acrobat 9.2 およびそれ以前
  • Adobe Reader および Acrobat 8.1.7 およびそれ以前

詳細情報

Adobe から Adobe Reader および Acrobat 向けのアップデートが公開されました。

なお、本脆弱性を利用した攻撃活動が確認されています。

想定される影響

細工された PDF ドキュメントをユーザが閲覧した場合に、任意のコードを実行されたり、任意のファイルやフォルダを作成されたり、権限昇格されたり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受けたりする可能性があります。

対策方法

アップデートする
Adobe が提供する情報をもとに最新版へアップデートしてください。

ワークアラウンドを実施する
対策版を適用するまでの間、以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  • Adobe Reader および Acrobat で JavaScript を無効にする
  • ウェブブラウザ上での PDF ファイルの表示を無効にする
    PDF 表示を無効にする設定方法は、ウェブブラウザにより異なります。
  • 不審な PDF ファイルを開かない
    不審なメールに添付されている PDF ファイルを開いたり、不審なウェブサイトに掲載されている PDF ファイルを開かないようにする。

参考情報

  1. US-CERT Vulnerability Note VU#773545
    NOS Microsystems Adobe getPlus Helper ActiveX control stack buffer overflows
  2. Japan Vulnerability Notes JVNVU#508357
    Adobe Reader および Acrobat における解放済みメモリを使用する脆弱性
  3. US-CERT Vulnerability Note VU#508357
    Adobe Acrobat and Reader contain a use-after-free vulnerability in the JavaScript Doc.media.newPlayer method

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告 JPCERT-AT-2010-0003
Adobe Reader 及び Acrobat の脆弱性に関する注意喚起
JPCERT REPORT
CERT Advisory Technical Cyber Security Alert TA10-013A
Adobe Reader and Acrobat Vulnerabilities
CPNI Advisory
TRnotes
CVE
JVN iPedia

更新履歴

2010/01/22
ベンダ情報に富士通のリンクを追加しました。
2015/10/21
ベンダ情報を更新しました