公開日:2012/04/11 最終更新日:2015/10/21

JVNTA12-101B
Adobe 製品における複数の脆弱性
緊急

概要

Adobe から、Adobe Reader、Acrobat における複数の脆弱性に関する Security Bulletin APSB12-08 が公開されました。

影響を受けるシステム

  • Adobe Reader X (10.1.2) およびそれ以前の Windows 版、Macintosh 版
  • Adobe Reader 9.5 およびそれ以前の Windows 版、Macintosh 版、UNIX 版
  • Adobe Acrobat X (10.1.2) およびそれ以前の Windows 版、Macintosh 版
  • Adobe Acrobat 9.5 およびそれ以前の Windows 版、Macintosh 版

詳細情報

Adobe Security Bulletin APSB12-08 によると、Adobe Reader、Acrobat には複数の脆弱性が存在します。

想定される影響

細工されたコンテンツを閲覧することで、遠隔の第三者によって、任意のコードを実行されたり、ユーザーの権限昇格、任意のファイルやフォルダの作成、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受けたりする可能性があります。

対策方法

アップデートする
Windows 版 Adobe Reader 9 および Acrobat 9 を使用しているユーザは、Adobe が提供する情報をもとに各製品を最新版へアップデートしてください。

ワークアラウンドを実施する
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  • Enhanced Mitigation Experience Toolkit (EMET) を利用する
  • Adobe Reader および Acrobat で Flash、JavaScript を無効にする
  • ウェブブラウザ上での PDF ファイルの自動表示を無効にする
    PDF の自動表示を無効にする設定方法は、ウェブブラウザにより異なります。
  • 不審なファイルを開かない
    不審なメールに添付されているファイルや、不審なウェブサイトに掲載されているファイルを開かないようにする。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory US-CERT Alert (TA12-101B)
Adobe Reader and Acrobat Security Updates and Architectural Improvements
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2012-0774
CVE-2012-0775
CVE-2012-0776
CVE-2012-0777
JVN iPedia

更新履歴

2012/04/17
ベンダ情報に富士通のリンクを追加しました。
2015/10/21
ベンダ情報を更新しました