公開日:2010/10/26 最終更新日:2011/03/28

JVNVU#362983
Linux カーネルにおける RDS プロトコルの実装に脆弱性

概要

Linux カーネルの RDS プロトコル実装には、権限昇格の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Linux カーネル 2.6.30 から 2.6.38-rc8 まで

詳細情報

Linux カーネルには、ユーザが指定したメモリアドレスを正しく検証しないことに起因する権限昇格の脆弱性が存在します。

想定される影響

ローカルユーザによって Root 権限を取得される可能性があります。

対策方法

アップデートする
それぞれの Distribution が提供する情報をもとに最新版へアップデートしてください。

なお、以下のコマンドを Root で実行することで、RDS プロトコルを無効にすることが可能です。

echo "alias net-pf-21 off" > /etc/modprobe.d/disable-rds

ベンダ情報については、Vulnerability Note VU#362983 の "Vendor Information" をご確認ください。

ベンダ情報

参考情報

  1. US-CERT Vulnerability Note VU#362983
    Linux kernel RDS protocol vulnerability

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2010-3904
JVN iPedia JVNDB-2010-002301

更新履歴

2011/03/28
関連文書に JVN iPedia へのリンクを追加しました。