JVNVU#381699
ISC BIND にサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性
緊急
ISC BIND には、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。
ISC BIND には、レコードの取り扱いに問題があり、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。
ISC が公開している情報では、次のように記載されています。
"本問題は試験的なDNSのレコード型のテスト中に発見されました。BINDにはヌル(つまり長さが0の)RDATAを持つレコードを追加することが可能です。
このようなレコードを処理することで、想定外の結果が生じる可能性があります。キャッシュ(recursive)サーバの場合、サーバがクラッシュしたり、サーバメモリ内の情報がクライアントに開示されたりする可能性があります。セカンダリサーバの場合、このようなレコードを含むゾーンの転送後の再起動時にクラッシュする可能性があります。プライマリ(マスタ)サーバの場合、auto-dnssecオプションの値が"maintain"となるようなゾーンについて、ゾーンデータを破損する可能性があります。"
遠隔の第三者によって、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。
ISC が公開している情報では、次のように記載されています。
"本問題は、とりわけキャッシュサーバに対して影響があります。権威(authoritative)サーバの場合、影響を受けるのは管理者がデータ
を含まない(RDATAの長さが0である)試験的なレコードタイプを使うように設定している場合だけです。この場合、セカンダリサーバではゾーン転送後の
再起動時にクラッシュする可能性があります。プライマリ(マスタ)サーバでは、もしそのレコードがDNSSECの鍵更新に利用されるように設定されていれ
ば、ゾーンデータの破損を引き起こす可能性があります。"
アップデートする
ISC や配布元が提供する情報をもとに、対策済みのバージョンへアップデートしてください。
ベンダ | リンク |
Internet System Consortium | 長さ0のrdataによってnamedが異常停止する |
Handling of zero length rdata can cause named to terminate unexpectedly |
-
US-CERT Vulnerability Note VU#381699
ISC BIND 9 zero length rdata named vulnerability -
JPRS
(緊急)BIND 9.xの脆弱性(サービス停止を含む)について -
JPNIC
ISC BIND 9の脆弱性について
2012.06.05における脆弱性分析結果 緊急
評価尺度 | 攻撃成立条件 | 評価値 |
---|---|---|
攻撃経路 | インターネット経由からの攻撃が可能 |
|
認証レベル | 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能 |
|
攻撃成立に必要なユーザーの関与 | ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある |
|
攻撃の難易度 | ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要 |
|
JPCERT 緊急報告 |
JPCERT-AT-2012-0018 ISC BIND 9 サービス運用妨害の脆弱性に関する注意喚起 |
JPCERT REPORT |
|
CERT Advisory |
|
CPNI Advisory |
|
TRnotes |
|
CVE |
CVE-2012-1667 |
JVN iPedia |
|
- 2012/06/05
- 参考情報と関連文書を更新しました。