公開日:2009/07/15 最終更新日:2009/09/11

JVNVU#410676
ISC DHCP dhclient におけるバッファオーバーフローの脆弱性

概要

ISC DHCP dhclient には、バッファオーバーフローの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • ISC DHCP 4.1 系
  • ISC DHCP 4.0 系
  • ISC DHCP 3.1 系
  • ISC DHCP 3.0 系
  • ISC DHCP 2.0 系

なお、ISC によると 3.0 系および 2.0 系はサポート対象外とのことです。詳しくは ISC が提供する情報をご確認ください。

詳細情報

ISC DHCP は RFC 2131 で規定されている DHCP プロトコルの実装であり、DHCP サーバ、DHCP クライアント、リレーエージェントを含んでいます。DHCP クライアントの実装である dhclient には、script_write_params() の処理に起因するスタックバッファオーバーフローの脆弱性が存在します。

想定される影響

不正な DHCP サーバによって、root 権限で任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
該当製品を使用しているユーザは、ベンダが提供するアップデートを適用してください。

または、ISC が提供する情報をもとに最新版へアップデートしてください。

なお、ISC によると 3.0 系および 2.0 系はサポート対象外とのことです。詳しくは ISC が提供する情報をご確認ください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
センチュリー・システムズ 該当製品あり 2009/07/15
株式会社インターネットイニシアティブ 該当製品あり 2009/07/15

参考情報

  1. Vulnerability Note VU#410676
    ISC DHCP dhclient stack buffer overflow
  2. RFC 2131
    Dynamic Host Configuration Protocol

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2009.07.15における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 Ethernet などローカルセグメント内 (Bluetooth や 802.11 なども含む) からの攻撃が可能
  • 中 - 高
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある
攻撃の難易度 ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要
  • 中 - 高

各項目の詳しい説明

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2009-0692
JVN iPedia JVNDB-2009-001919

更新履歴

2009/09/11
関連文書に JVN iPedia へのリンクを追加しました。