公開日:2007/01/10 最終更新日:2007/01/17

JVNVU#831452
Kerberos administration daemon が初期化されていないポインタを解放する問題
緊急

概要

Kerberos administration daemon には、初期化されていないポインタが解放される問題があります。その結果、メモリ破損が発生します。


影響を受けるシステム

  • krb5-1.5.1 およびそれ以前の krb5-1.5 系

    また、MIT krb5 が提供する GSS-API library を使用するアプリケーションも影響を受ける可能性があります。


詳細情報

想定される影響

遠隔の第三者によって任意のコードを実行されたり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。その結果、Kerberos key database の情報が漏えいしたり改ざんされる可能性があります。

対策方法

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
東芝テック株式会社 該当製品無し 2007/01/17
横河電機 該当製品無し(調査中) 2007/01/12

参考情報

  1. MIT krb5 Security Advisory 2006-003
    kadmind (via GSS-API mechglue) frees uninitialized pointers
  2. US-CERT Vulnerability Note VU#831452
    Kerberos administration daemon may free uninitialized pointers

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2007.01.10における脆弱性分析結果  緊急

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 リンクをクリックしたり、ファイルを閲覧するなどのユーザ動作で攻撃される
攻撃の難易度 ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要
  • 中 - 高

各項目の詳しい説明

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2006-6144
VU#831452
JVN iPedia