JVNVU#529673
Microsoft Windows の RtlQueryRegistryValues() 関数におけるレジストリデータ検証不備の脆弱性
緊急
Microsoft Windows の RtlQueryRegistryValues() 関数には、読み込んだレジストリデータを正しく検証しない脆弱性が存在します。
なお、本脆弱性を使用した攻撃コードが公開されています。
- Microsoft Windows
Microsoft Windows は、ユーザ定義の Unicode 文字 (外字) を使用するための end-user defined characters (EUDC) をサポートしています。Windows カーネル (win32k.sys) の graphics device interface (GDI) は、 EUDC レジストリキーに含まれるフォント情報を読み込みます。具体的には、GreEnableEudc() が RtlQueryRegistryValues() を使用して、レジストリキー HKCU\EUDC\(codepage)\SystemDefaultEUDCFont の値を読み込みます。RtlQueryRegistryValues() は、REG_SZ (ストリング) の値を想定しており、レジストリキー SystemDefaultEUDCFont が指定するバッファに書き込みます。
デフォルト設定において、権限のないユーザが EUDC レジストリキーを変更することが可能です。また、RtlQueryRegistryValues() は SystemDefaultEUDCFont から読み込まれたデータの検証を行いません。
SystemDefaultEUDCFont のデータを変更することで、攻撃者はカーネルメモリを上書きすることが可能です。
権限のないユーザによって SYSTEM の権限で任意のコードを実行される可能性があります。
アップデートする
2011年2月9日にセキュリティ更新プログラムが公開されました。マイクロソフトが提供する情報 (MS11-011) をもとにアップデートしてください。
ワークアラウンドを実施する
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
- EUDC レジストリキーへのアクセスを制限する
ベンダ | リンク |
Microsoft | マイクロソフト セキュリティ情報 MS11-011 - 重要 |
EUDC (Windows) |
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US-CERT - Vulnerability Note VU#529673
Microsoft Windows RtlQueryRegistryValues() does not adequately validate registry data
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2010-4398 |
CVE-2011-0045 |
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JVN iPedia |
JVNDB-2010-002533 |
- 2010/12/01
- 概要情報を更新しました。
- 2011/02/17
- 対策方法を更新し、ベンダ情報および関連文書にリンクを追加しました。
- 2011/03/28
- 関連文書に JVN iPedia へのリンクを追加しました。