公開日:2010/01/29 最終更新日:2010/05/21

JVNVU#571860
Linux カーネルの IPv6 jumbogram 処理に脆弱性

概要

Linux カーネルには、IPv6 jumbogram の処理に脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • 2008-10-8 以降の Linux カーネル
  • 2.6.31 以降をベースにした Linux カーネル

詳細情報

Linux カーネルには、IPv6 jumbogram の処理に脆弱性が存在します。

なお、network namespace を有効にしている Linux カーネルのみ本脆弱性の影響を受けます。

想定される影響

細工された IPv6 jumbogram により、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者または各ベンダが提供する情報をもとに最新版へアップデートしてください。

ベンダ情報

ベンダ リンク
The Linux Kernel Archives ipv6: skb_dst() can be NULL in ipv6_hop_jumbo()

参考情報

  1. CERT-FI
    CERT-FI Advisory on Linux IPv6 Jumbogram handling

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2010.01.29における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある
攻撃の難易度 ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要
  • 中 - 高

各項目の詳しい説明

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2010-0006
JVN iPedia JVNDB-2010-001087

更新履歴

2010/05/21
関連文書に JVN iPedia へのリンクを追加しました。