JVNVU#606539
ISC BIND にサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性
緊急
ISC BIND には、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。
- BIND 9
ISC BIND には、不正なレコードの取り扱いに問題があり、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。
ISC が公開している情報では、以下のように記載されています。
"ある種のネットワーク上のイベント(まだ特定されていません)によってBIND 9キャッシュサーバが不正なレコードをキャッシュすることがあり、そのレコードに対する問い合わせによってキャッシュサーバが表明違反(assertion failure)でクラッシュすることがあります。ISCでは現在このような不整合な状態を生じさせるレコードがどのようにしてキャッシュされたのか調査中です。現状の対策として、ISCではこの状態から安全に復帰し、異常終了を防止するパッチを作成しました。
このパッチは2つの部分からなります。クライアントからの問い合わせを処理する際、クライアントへの応答を作成するプログラムコードはまず問い合わせられた名前がキャッシュされているか調べます。パッチの第一の部分では不整合なデータがキャッシュから取り出されないようにします。パッチの第二の部分では、クライアントへの応答作成中にこの類いの不整合なデータが現れてもnamedがクラッシュしないようにします。"
遠隔の第三者によって、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。
アップデートする
ISC や配布元が提供する情報をもとに、対策済みのバージョンへアップデートしてください。
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US-CERT Vulnerability Note VU#606539
ISC BIND 9 resolver denial of service vulnerability -
JPRS
(緊急)BIND 9.xのキャッシュDNSサーバー機能の実装上の問題によるnamedのサービス停止について -
JPNIC
ISC BIND 9に関する脆弱性について
2011.11.24における脆弱性分析結果 緊急
評価尺度 | 攻撃成立条件 | 評価値 |
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攻撃経路 | インターネット経由からの攻撃が可能 |
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認証レベル | 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能 |
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攻撃成立に必要なユーザーの関与 | ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある |
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攻撃の難易度 | 専門知識や運 (条件が揃う確率は中程度) が必要 |
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JPCERT 緊急報告 |
JPCERT-AT-2011-0031 ISC BIND 9 サービス運用妨害の脆弱性に関する注意喚起 |
JPCERT REPORT |
JPCERT-WR-2011-4501 Weekly Report 2011-11-24号 【1】ISC BIND に複数の脆弱性 |
CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2011-4313 |
JVN iPedia |
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