公開日:2007/02/06 最終更新日:2007/02/06

JVNVU#613740
Microsoft Office 製品において任意のコードが実行される脆弱性
緊急

概要


Microsoft Office には細工された文字列を適切に処理できない脆弱性があります。細工されたドキュメントを開くことによって、任意のコードが実行される可能性があります。また、この脆弱性を使用した Excel ファイルでの攻撃活動が報告されています。その他の Office アプリケーションにおいてもこの脆弱性の影響を受けるとの報告があります(米 CERT/CC VU#613740)。

影響を受けるシステム


  • Microsoft Office 2000
  • Microsoft Office XP
  • Microsoft Office 2003
  • Microsoft Office 2004 for Mac

    2007/02/06 現在、修正パッチは提供されていません。

    回避策として、不審なファイルは閲覧しないことを推奨します。
    また、Internet Explorer から Office ドキュメントを開く際、必ず確認メッセージを表示するように設定するツール「Office ファイルを開くときに確認するツール」が提供されています。

    詳しくはベンダが提供する情報をご確認ください。

  • 詳細情報

    想定される影響

    巧妙に細工された Office ドキュメントを閲覧することにより、ユーザの権限で任意のコードを実行される可能性があります。管理者権限のアカウントでユーザが細工された Office ドキュメントを閲覧することにより、結果としてシステムを完全に制御される可能性があります。

    対策方法

    参考情報

    1. Vulnerability Note VU#613740
      Microsoft Office unspecified vulnerability
    2. @police
      @police-マイクロソフト社の Microsoft Office の脆弱性について(2/3)

    JPCERT/CCからの補足情報

    JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

    2007.02.06における脆弱性分析結果  緊急

    評価尺度 攻撃成立条件 評価値
    攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
    認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
    攻撃成立に必要なユーザーの関与 リンクをクリックしたり、ファイルを閲覧するなどのユーザ動作で攻撃される
    攻撃の難易度 ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要
    • 中 - 高

    各項目の詳しい説明

    謝辞

    関連文書

    JPCERT 緊急報告
    JPCERT REPORT
    CERT Advisory
    CPNI Advisory
    TRnotes
    CVE CVE-2007-0671
    VU#613740
    JVN iPedia