公開日:2009/07/29 最終更新日:2009/09/11

JVNVU#725188
ISC BIND 9 におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性
緊急

概要

Internet Systems Consortium (ISC) が提供する BIND 9 には、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • BIND 9 すべてのバージョン

詳細情報

Berkeley Internet Name Domain (BIND) は ISC が提供する Domain Name System (DNS) の実装であり、RFC 2136 が提供する情報をご確認ください。

想定される影響

遠隔の第三者により、細工された dynamic update パケットを送られることで、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。

対策方法

アップデートする
該当製品を使用しているユーザは、ベンダが提供するアップデートを適用してください。

または、ISC が提供する情報をもとに最新版へアップデートしてください。

詳しくは ISC が提供する情報をご確認ください。

参考情報

  1. Vulnerability Note VU#725188
    ISC BIND 9 vulnerable to denial of service via dynamic update request
  2. RFC 2136
    Dynamic Updates in the Domain Name System (DNS UPDATE)
  3. 株式会社日本レジストリサービス
    (緊急)BIND 9のDynamic Update機能の脆弱性を利用したDoS攻撃について
  4. IPA
    DNSサーバ BIND の脆弱性について

JPCERT/CCからの補足情報

2009年7月31日、日本国内での本脆弱性に対する攻撃活動が報告されました。

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2009.07.29における脆弱性分析結果  緊急

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある
攻撃の難易度 専門知識や運がなくとも攻撃可能

各項目の詳しい説明

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告 JPCERT-AT-2009-0016
ISC BIND 9 の脆弱性を使用したサービス運用妨害攻撃に関する注意喚起
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2009-0696
JVN iPedia JVNDB-2009-001951

更新履歴

2009/07/31
脅威度を更新し、JPCERT/CC からの補足情報を追記しました。
2009/08/03
関連文書に JPCERT-AT-2009-0016 を追加しました。
2009/08/03
参考情報にリンクを追加しました。
2009/08/06
ベンダ情報に富士通のリンクを追加しました。
2009/09/11
関連文書に JVN iPedia へのリンクを追加しました。