JVNVU#730169
Atheros 社のワイヤレスネットワークドライバにおけるマネージメントフレームの取り扱いに関する脆弱性
Atheros 社が提供しているワイヤレスネットワークドライバには、
802.11 マネージメントフレームの処理に問題があり、サービス運用妨害(DoS)攻撃を受ける脆弱性が存在します。
Atheros 802.11 a/b/g の Microsoft Windows 用デバイスドライバ
- Atheros driver version 5.3.0 系
- Atheros driver version 6.0.3 系
Atheros 社が提供している Microsoft Windows 向けのワイヤレスネットワークドライバは、フレームの取り扱い部分に脆弱性があります。
細工された802.11 マネージメントフレームを送信されることによりバッファオーバーフローが発生し、結果としてサービス運用妨害(DoS)攻撃を受ける可能性があります。802.11b, 802.11g, 802.11n におけるマネージメントフレームは暗号化されておらず、またその送付に認証は必要ありません。さらに、WEP や WPA といった無線通信の暗号化を行っても本脆弱性の影響を受けることが判明しています。Linux や UNIX で使われている NDISWrapper や同様の技術で脆弱性のあるドライバーを使用している場合も、影響を受ける可能性があります。
なお、Atheros 社によると、Windows Vista 用ドライバは本脆弱性の影響を受けないとのことです。
影響を受けるドライバを使用している無線装置の通信範囲内にいる遠隔の第三者によって、細工された 802.11 マネージメントフレームを送信されることにより、サービス運用妨害(DoS)攻撃を受ける可能性があります。
デバイスドライバの更新
以下のバージョンのデバイスドライバに更新してください。
- Atheros driver version 5.3.0.35 およびそれ以降
- Atheros driver version 6.0.3.67 およびそれ以降
また、Atheros 社から OEM 提供を受け、自社ブランドとしてデバイスドライバを更新する場合もあります。詳しくは、各ベンダが提供する情報をご確認ください。
影響を受ける無線 LAN デバイスの使用を中止する
デバイスドライバの更新を行う間の暫定的な対処としては、影響を受けるデバイスドライバを用いている無線 LAN デバイスを Windows 上から無効にするなどして使用しないことを推奨いたします。
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US-CERT Vulnerability Note VU#730169
Atheros wireless network drivers may fail to properly handle malformed frames
2007.05.17における脆弱性分析結果
評価尺度 | 攻撃成立条件 | 評価値 |
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攻撃経路 | Ethernet などローカルセグメント内 (Bluetooth や 802.11 なども含む) からの攻撃が可能 |
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認証レベル | 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能 |
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攻撃成立に必要なユーザーの関与 | ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある |
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攻撃の難易度 | 専門知識や運 (条件が揃う確率は中程度) が必要 |
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JPCERT 緊急報告 | |
JPCERT REPORT | |
CERT Advisory | |
CPNI Advisory | |
TRnotes | |
CVE | |
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