公開日:2008/06/24 最終更新日:2009/06/26
JVNVU#858993
Deterministic Network Enhancer に権限昇格の脆弱性
Deterministic Network Enhancer (DNE) には権限昇格の脆弱性が存在します。結果として、ローカルユーザが Windows カーネルの権限で任意のコードを実行する可能性があります。
- dne2000.sys 3.21.12.17902 より前のバージョン
なお、DNE を使用している Cisco VPN Client、Blue Coat inProxy、SafeNet HighAssurance Remote、SafeNet SoftRemote など複数の製品もこの問題の影響を受ける可能性があります。詳細は、各ベンダが提供する情報をご参照ください。
Deterministic Networks が提供する Deterministic Network Enhancer (DNE)は Microsoft Windows のネットワークスタックを拡張した製品です。DNE は Cisco VPN Client など複数の製品が使用しています。DNE のドライバー dne2000.sys には権限昇格の脆弱性が存在します。
ローカルユーザが Windows カーネルの権限で任意のコードを実行する可能性があります。
アップデートする
この問題は、Deterministic Networks が提供する修正済みのバージョンに DNE を更新することで解決します。
ベンダ | リンク |
Deterministic Networks | DNE Support |
Cisco | Cisco Support document [[CSCsm25860 |
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US-CERT Vulnerability Note VU#858993
Deterministic Network Enhancer privilege escalation vulnerability
2008.06.24における脆弱性分析結果
評価尺度 | 攻撃成立条件 | 評価値 |
---|---|---|
攻撃経路 | シェルからのシステムログインやリモートデスクトップなどから攻撃が可能 |
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認証レベル | システムに正規登録されている一般ユーザのアカウントが必要 |
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攻撃成立に必要なユーザーの関与 | ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある |
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攻撃の難易度 | ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要 |
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JPCERT 緊急報告 | |
JPCERT REPORT | |
CERT Advisory | |
CPNI Advisory | |
TRnotes | |
CVE | |
JVN iPedia |
JVNDB-2008-001884 |
- 2009/06/26
- 関連文書に JVN iPedia へのリンクを追加しました。