JVNVU#90224037
HP ArcSight Logger に複数の脆弱性
HP ArcSight Logger には、認証回避や権限昇格を引き起こす複数の脆弱性が存在します。
- ArcSight Logger 6.0.0.7307.1
- ArcSight Command Center 6.8.0.1896.0
- ArcSight Connector Appliance 6.4.0.6881.3
別のパスやチャンネルを介した認証回避 (CWE-288) - CVE-2015-2136
Logger Search パーミッションを持たない当該製品のユーザは、SOAP インターフェースを使用することで認証を回避し、検索機能を使用することが可能です。
本脆弱性は ArcSight Logger 6.0.0.7307.1 で報告されており、その他のバージョンも影響を受ける可能性があるとのことです。
認証試行回数の制限不備 (CWE-307) - CVE-2015-6029
SOAP インターフェース経由でログインに失敗しても、通常のウェブインターフェース経由と異なり、試行回数が記録されず、ロックもされません。これにより遠隔の攻撃者はアラートを出すことなくブルートフォース攻撃を実行することが可能となります。
本脆弱性は ArcSight Logger 6.0.0.7307.1 で報告されており、その他のバージョンも影響を受ける可能性があるとのことです。
不適切な権限分離 (CWE-653) - CVE-2015-6030
ArcSight におけるいくつかの重要なファイルは、ユーザアカウント arcsight を所有者としていますが、root 権限で実行されます。これによりユーザ arcsight は、root 権限でコマンドを実行することが可能となります。
本脆弱性は ArcSight Logger 6.0.0.7307.1、ArcSight Command Center 6.8.0.1896.0 および ArcSight Connector Appliance 6.4.0.6881.3 で報告されており、その他のバージョンも影響を受ける可能性があるとのことです。また、UNIX 系システム向けの ArcSight SmartConnector も本脆弱性の影響を受ける可能性があるとのことです。
CVE-2015-6030 の潜在的な影響は深刻ですが、ユーザアカウント arcsight は管理者のみが使用するもののように見えるため、深刻度は低いと想定しています。ユーザアカウント arcsight の取得について新たな情報が得られた場合は、この影響を更新する可能性があります。
Logger Search パーミッションを持たない当該製品のユーザによって、検索機能を実行される可能性があります。遠隔の第三者によって、ブルートフォース攻撃を実行される可能性があります。ユーザ arcsight によって、root 権限でコマンドを実行される可能性があります。
アップデートする
HP は CVE-2015-2136 を修正した ArcSight Logger v6.0 P2 をリリースしています。
HP が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
HP はすべてのサポート対象製品に存在するその他の脆弱性を修正するためのアップデートを準備しており、2015年11月中に対応を完了する予定とのことです。
これらの対応が完了するまで、ユーザアカウント arcsight の使用を制限したり、ブルートフォース攻撃を検知するためにネットワーク監視を導入したりすることを検討してください。
ベンダ | リンク |
Hewlett Packard Enterprise | HPSBMU03392 rev.2 - HP ArcSight Logger, Remote Authorization Bypass |
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CERT/CC Vulnerability Note VU#842252
HP ArcSight Logger contains multiple vulnerabilities
2015.10.20における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)
評価尺度 | 評価値 | 説明 | ||
---|---|---|---|---|
攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) | ネットワーク経由でリモートから攻撃可能 |
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) | 攻撃成立に必要な条件はない |
攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) | 単一の認証が必要 |
機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 一部の情報が漏えいする |
完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 情報の正確さや完全さは損なわれない |
可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | システムの使用は阻害されない |
Base Score:4.0
分析結果のコメント
この CVSS は CVE-2015-2136 を評価したものです。
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes | |
CVE |
CVE-2015-2136 |
CVE-2015-6029 |
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CVE-2015-6030 |
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JVN iPedia |