JVNVU#90364741
Autodesk Backburner にスタックバッファオーバーフローの脆弱性
Autodesk が提供する Backburner は、入力されたコマンド長を正しく検証しないため、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受けたり、任意のコードを実行されたりする可能性があります。
- Backburner 2016 version 2016.0.0.2150 およびそれ以前
スタックベースのバッファオーバーフロー (CWE-121) - CVE-2016-2344
Autodesk Knowledge Network によれば、Backburner は、Autodesk 製品をサポートする「ネットワークレンダリング管理ソフトウェア」です。Backburner Manager は、デフォルトで TCP ポートおよび UDP ポート 3234 で通信を待ち受けていますが、ユーザは他のポートを使用するよう設定を変更することもできます。また、他のポートでの待ち受けも行っており、ポート 3234 と同様に本脆弱性の影響を受ける可能性があります。Backburner Manager には認証機能が存在せず、入力されたコマンド長も確認していません。攻撃者は、細工したコマンドを Backburner Manager に直接送信することでスタックバッファをオーバーフローさせ、結果としてサービスをクラッシュさせたり、サービスを開始したユーザの権限で任意のコマンドを実行したりすることが可能です。遠隔の第三者が cmdjob
コマンドを使用して任意のコマンドを実行できる問題は CVE-2007-4749 で扱われているため、本件の CVSS ではサービス運用妨害 (DoS) のみ評価しています。
なお、CVE-2007-4749 に関して Symantec が公開したドキュメントでは、ベンダは脆弱性の影響を懸念するユーザに対し、ワークアラウンドとして "(使っているシステムから) cmdjob
コマンドを削除してください" と伝えています。しかし、1台のサーバで cmdjob
コマンドを削除したとしても、攻撃者が別のシステム上で cmdjob
コマンドを実行したり、cmdjob
コマンドが生成するものと同じ通信内容を作成して攻撃することが考えられるため、このワークアラウンドは適切ではありません。
遠隔の第三者によって、Backburner 2016 上で任意のコードを実行されたり、Backburner 2016 をサービス運用妨害 (DoS) 状態にされたりする可能性があります。
2016年3月30日現在、有効な対策方法は不明です。
ワークアラウンドを実施する
次のワークアラウンドを実施することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
- Backburner 2016 の
manager.exe
サービスへのアクセスを制限する
-
CERT/CC Vulnerability Note VU#732760
Autodesk Backburner Manager contains a stack-based buffer overflow vulnerability -
Symantec Consulting Services
SYMSA-2007-008 - Autodesk Backburner 3.0.2 : System Backdoor
攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) |
攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) |
攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) |
機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
分析結果のコメント
遠隔の第三者が cmdjob
コマンドを使用して任意のコマンドを実行できる問題は CVE-2007-4749 で扱われているため、本件の CVSS ではサービス運用妨害 (DoS) のみ評価しています。
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2016-2344 |
JVN iPedia |
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