公開日:2021/11/01 最終更新日:2022/09/07
JVNVU#91101819
ISC BINDにサービス運用妨害(DoS)の脆弱性
ISC(Internet Systems Consortium)が提供するBINDには、サービス運用妨害(DoS)の脆弱性が存在します。
- BIND 9.3.0から9.11.35
- BIND 9.12.0から9.16.21
- BIND 9.9.3-S1から9.11.35-S1(BIND 9 Supported Preview Edition)
- BIND 9.16.8-S1から9.16.21-S1(BIND 9 Supported Preview Edition)
- BIND 9.17.0から9.17.18(BIND 9.17 development branch)
ISC BINDには、lame cacheの設計の問題によって内部データ構造がほぼ無限に大きくなり、BINDリゾルバのパフォーマンスが低下することでクライアントクエリへの応答に大幅な遅延が発生する、サービス運用妨害(DoS)の脆弱性(CWE-400、CVE-2021-25219)が存在します。
遠隔の第三者によって送信された細工されたクエリを処理させられることで、namedリゾルバのCPU時間の大半をlame cacheの管理とチェックに消費され、クライアントクエリへの応答が大幅に遅延し、クライアント側でDNSタイムアウトが発生する可能性があります。
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、使用しているバージョンの最新版へアップデートしてください。
開発者は、本脆弱性を修正した次のバージョンをリリースしています。
- BIND 9.11.36
- BIND 9.16.22
- BIND 9.17.19
- BIND 9.11.36-S1
- BIND 9.16.22-S1
「lame-ttl 0」を設定し、lame cacheを無効にすることで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
ISCによると、lame cacheを無効にすることによるデメリットはほとんどないとのことです。
ベンダ | リンク |
Internet Systems Consortium(ISC) | CVE-2021-25219: Lame cache can be abused to severely degrade resolver performance |
-
JPRS
BIND 9.xの脆弱性(パフォーマンスの低下)について(CVE-2021-25219)
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