公開日:2020/05/22 最終更新日:2020/05/25

JVNVU#91294008
複数の Johnson Controls 製品に重要な情報の平文保存に関する脆弱性

概要

Johnson Controls が提供する複数の製品には、重要な情報の平文保存に関する脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Software House C•CURE 9000 Version 2.70
  • American Dynamics victor Video Management System Version 5.2

詳細情報

Johnson Controls が提供する Software House C•CURE 9000 および American Dynamics victor VMS は産業用入退室管理システム、およびビデオ管理ソフトウエアです。当該製品には、重要な情報の平文保存の脆弱性 (CWE-312) が存在します。

想定される影響

当該製品のインストールまたはアップグレードを実行したユーザの認証情報がログファイルに平文で保存され、インストール後も削除されないため、遠隔の第三者により認証情報を窃取される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
 
ワークアラウンドを実施する
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
  • c:\programdata\tyco\installertemp のログファイルを削除し、Windows アカウントのパスワードを変更する
詳細については、開発者が提供するアドバイザリ JCI-PSA-2020-4 を参照ください。

ベンダ情報

ベンダ リンク
Johnson Controls JCI-PSA-2020-4

参考情報

  1. ICS Advisory (ICSA-20-142-01)
    Johnson Controls Software House C-CURE 9000 and American Dynamics victor VMS

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
基本値: 9.9
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2020-9045
JVN iPedia

更新履歴

2020/05/25
[対策方法] を修正しました