JVNVU#91383623
ISC BIND 9 に複数の脆弱性
緊急
ISC BIND 9 には、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃の要因となる複数の脆弱性が存在します。
影響を受けるシステムのバージョンは脆弱性ごとに異なりますが、いずれも DNS リカーシブサーバに影響を与える脆弱性であるため、影響は広範囲に及ぶ可能性があります。
CVE-2015-5722 の脆弱性の影響を受けるシステム
- BIND 9.0.0 から 9.8.8 まで
- BIND 9.9.0 から 9.9.7-P2 まで
- BIND 9.10.0 から 9.10.2-P3 まで
- BIND 9.9.7 から 9.9.7-P2 まで
- BIND 9.10.2 から 9.10.2-P3 まで
細工された DNSSEC 鍵の処理に起因するサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性 - CVE-2015-5722
ISC のアドバイザリには次のように記載されています。
Parsing a malformed DNSSEC key can cause a validating resolver to exit due to a failed assertion in buffer.c. It is possible for a remote attacker to deliberately trigger this condition, for example by using a query which requires a response from a zone containing a deliberately malformed key.
不正な境界チェックに起因するサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性 - CVE-2015-5986
ISC のアドバイザリには次のように記載されています。
An incorrect boundary check in openpgpkey_61.c can cause named to terminate due to a REQUIRE assertion failure. This defect can be deliberately exploited by an attacker who can provide a maliciously constructed response in answer to a query.
遠隔の攻撃者によって、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
ISC からは、本脆弱性の対策として次のバージョンがリリースされています。
- BIND 9.9.7-P3
- BIND 9.10.2-P4
- BIND 9.9.8rc1
- BIND 9.10.3rc1
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日本レジストリサービス (JPRS)
(緊急)BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(2015年9月3日公開) -
日本レジストリサービス (JPRS)
(緊急)BIND 9.10.2/9.9.7の脆弱性(DNSサービスの停止)について(2015年9月3日公開)
攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) |
攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) |
機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
分析結果のコメント
この CVSS は CVE-2015-5722 を評価したものです。
JPCERT 緊急報告 |
JPCERT-AT-2015-0031 ISC BIND 9 サービス運用妨害の脆弱性 (CVE-2015-5986) に関する注意喚起 |
JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2015-5722 |
CVE-2015-5986 |
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JVN iPedia |
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