公開日:2021/02/02 最終更新日:2021/02/02

JVNVU#91588948
Adobe ColdFusion にインストールディレクトリの ACL 設定不備による権限昇格の脆弱性

概要

Adobe ColdFusion には、デフォルトのインストールディレクトリにおいて ACL が適切に設定されないことに起因する権限昇格の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Adobe ColdFusion 2016
  • Adobe ColdFusion 2018
  • Adobe ColdFusion 2021

詳細情報

Adobe ColdFusion インストーラは、C:\ColdFusion2021\ のようなデフォルトのインストールディレクトリに対して ACL を適切に設定できません。そのため、管理者権限を持たない Windows ユーザによって当該フォルダに悪意のある DLL ファイルを配置され、SYSTEM 権限で任意のコードを実行してしまう可能性があります。

想定される影響

特別に細工された DLL ファイルを特定のパスに配置されることにより、当該製品がインストールされている Windows システムにおいて SYSTEM 権限で任意のコードが実行される可能性があります。

対策方法

ワークアラウンドを実施する
ColdFusionServer でロックダウン機能を設定することで本脆弱性から保護することが可能です。
開発者が提供する情報を元に、利用しているバージョンに対応するワークアラウンドを実施してください。

参考情報

  1. CERT/CC Vulnerability Note VU#125331
    Adobe ColdFusion is vulnerable to privilege escalation due to weak ACLs
  2. MITRE ATT&CK T1574.001
    Hijack Execution Flow: DLL Search Order Hijacking
  3. Japan Vulnerability Notes JVNTA#91240916
    Windows アプリケーションによる DLL 読み込みやコマンド実行に関する問題

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2020-10145
JVN iPedia