公開日:2023/12/06 最終更新日:2023/12/22
JVNVU#92152057
FXC製無線LANルータ「AE1021PE」および「AE1021」におけるOSコマンドインジェクションの脆弱性
緊急
FXC株式会社が提供する無線LANルータ「AE1021PE」および「AE1021」には、OSコマンドインジェクションの脆弱性が存在します。
- AE1021PE ファームウェアバージョン 2.0.9 およびそれ以前
- AE1021 ファームウェアバージョン 2.0.9 およびそれ以前
FXC株式会社が提供する「AE1021PE」および「AE1021」は、情報コンセント対応型無線LANルータです。
「AE1021PE」および「AE1021」には、OSコマンドインジェクション(CWE-78)の脆弱性が存在します。
なお、JPCERT/CCでは本脆弱性を悪用した通信を確認しています。
当該製品にログイン可能な攻撃者によって、任意のOSコマンドを実行される可能性があります。
ファームウェアをアップデートし、適切な設定を行う
開発者から本脆弱性の対策を行ったファームウェア2.0.10がリリースされています。
ファームウェアを2.0.10にアップデートした上で、次の設定を行ってください。
- 「工場出荷時設定」をリセットし、管理画面ログイン用のパスワードを初期設定から変更する
ベンダ | リンク |
FXC株式会社 | AE1021/AE1021PEのファームウェア Ver2.0.10 公開のお知らせ |
CVSS v3
CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値:
8.0
攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) |
この脆弱性情報は、次の方がJPCERT/CCに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者: 横浜国立大学 九鬼琉 氏、佐々木貴之 氏、吉岡克成 氏
また、この脆弱性情報は、ほぼ同時期に次の方がCISAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者: The Akamai SIRT
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2023-49897 |
JVN iPedia |
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- 2023/12/22
- [参考情報]を更新しました