公開日:2021/03/12 最終更新日:2021/03/12

JVNVU#92960744
Schneider Electric 製 Interactive Graphical SCADA System (IGSS) にバッファエラーの脆弱性

概要

Schneider Electric 社が提供する Interactive Graphical SCADA System (IGSS) には、バッファエラーの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • IGSS Definition (Def.exe) Version 15.0.0.21041 およびそれ以前

詳細情報

が提供するIGSS SCADAには、次の複数の脆弱性が存在します。

  • バッファエラー (CWE-119) - CVE-2021-22709
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 7.8
  • バッファエラー (CWE-119) - CVE-2021-22710
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 7.8
  • バッファエラー (CWE-119) - CVE-2021-22711
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 7.8
  • バッファエラー (CWE-119) - CVE-2021-22712
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 7.8

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、ローカルネットワークにアクセス可能な第三者によって細工された CGF (Configuration Group File) ファイルを IGSS Definition にインポートすることで、次のような影響を受ける可能性があります。

  • データが失われたり任意のコードが実行されたりする - CVE-2021-22709
  • 任意のコードが実行される - CVE-2021-22710
  • CGF ファイルを IGSS Definition にインポートする際に入力データが検証されないため、任意の読み取り、書き込みが行われる - CVE-2021-22711
  • CGF ファイルを IGSS Definition にインポートする際にポインタのアドレス値がチェックされないため、任意の読み取り、書き込みが行われる - CVE-2021-22712

対策方法

アップデートする
Schneider Electric 社が提供する情報をもとに、以下のバージョンにアップデートしてください。

  • IGSS Definition (Def.exe) Version 15.0.0.21042

ワークアラウンドを実施する
  • 信頼されていない CGF ファイルのインポートを避ける

参考情報

  1. ICS Advisory (ICSA-21-070-01)
    Schneider Electric IGSS SCADA Software

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2021-22709
CVE-2021-22710
CVE-2021-22711
CVE-2021-22712
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