公開日:2021/12/16 最終更新日:2021/12/23
JVNVU#93019896
三菱電機製GX Works2における長さパラメータの不整合時の不適切な取り扱いに関する脆弱性
三菱電機製GX Works2には、長さパラメータの不整合時の不適切な取り扱いに関する脆弱性が存在します。
- GX Works2 Ver.1.606Gおよびそれ以前
三菱電機株式会社が提供するGX Works2には、長さパラメータの不整合時の不適切な取り扱いに関する脆弱性(CWE-130、CVE-2021-20608)が存在します。
遠隔の第三者によって細工された不正なパケットを三菱電機製シーケンサへ送信され、改ざんされたシーケンサ内のプログラムファイルをGX Works2が読み込むと、GX Works2がサービス運用妨害(DoS)状態となる可能性があります。
開発者によると、本脆弱性によるシーケンサの誤動作は発生しないとのことです。
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、Ver.1.610Lおよびそれ以降にアップデートしてください。
アップデートは、こちらから入手してください。
ワークアラウンドを実施する
次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
- 制御システムデバイスやシステムのネットワークへの接続を制限し、信頼できないネットワークやホストからアクセスできないようにする
- 制御システムネットワークとリモートデバイスをファイアウォールで防御し、OAネットワークから分離する
- 三菱電機製シーケンサへのリモートアクセスが必要な場合は、仮想プライベートネットワーク(VPN)等を使用する
ベンダ | リンク |
三菱電機株式会社 | GX Works2におけるサービス拒否(DoS)の脆弱性 |
-
ICS Advisory (ICSA-21-350-04)
Mitsubishi Electric GX Works2
CVSS v3
CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:R/S:U/C:N/I:N/A:H
基本値:
5.3
攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) |
この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
- 2021/12/23
- [参考情報]にICS Advisoryのリンクを追加しました。